かなり前から考えていることなのですが、通訳と翻訳のどちらになるか悩んでいる人って結構多いと思います。僕もそうでした。
前は「通訳は好きだが、海外経験も少ないしあんまりリスニングが得意ではない」「翻訳は、通訳よりはできるような気がするが、通訳の方が人と会えるので好き」という状態で留学し、結局好きな方が続くと思い、通訳メインに決めました。でも今は翻訳のほうが自分的にはサステイナブルです。
で、どういう要素が翻訳向き、通訳向きかというのを羅列していきたいと思います。思いつく度にこの記事に追記して更新して行きたいと思います!よかったら見てみてください。
それから、向いてなさそうな場合でも、絶対に向いていないということはなく、ある程度で実力も収入も頭打ちになるというイメージと捉えてください。職業として成功しやすいか、楽しくやれそうか、という観点で書きます。
あと、見やすいように新しいものを上に追記していきます。
では行くぞ!(←ピタゴラじゃんけん風)
5.通訳に向いている人=要約するのが得意な人
通訳は、話者の言葉を要約することがよくあります。現場によってはそのまま訳すことよりも要約の方が多いこともあります。英語話者からの長々とした発言のあと、「今の、だいたいでいいのでどんなことを言ってたのか教えてください」と言われることもあります。これが結構大変なのですが。
それ以外でも、日→英、英→日関係なく、話者が言い換えたり話の順番がおかしかったりすることがよくあります。スピーチのプロでもない限りしょうがないことです。で、それをそのまま訳してもダメなので、結局言い換えたり繰り返しを削ったり、場合によっては追加したりします。
そういうのが得意とか苦ではない人は通訳に1ポイント!
翻訳では、あまりそういう場面はなく、そのまま訳すことが多いです。節の順番を変えたりすることはもちろんよくありますが。
4.翻訳家に向いている人=方向オンチな人
言い換えれば方向オンチは通訳に向いていない、ということなのですが、ネガティブな感じがするのでこう書きました^^;
そう、通訳は絶対に時間に遅れてはならないので、方向オンチは大変です。現場には1時間前に着くようにしているのですが、方向オンチにとっては大変です。更に、電車に乗っているときも駅を乗り過ごしていないかとか心配で予習もママなりません…。
翻訳ではその心配は無いですね!(あと、オンライン通訳もですが…)
3.翻訳家に向いている人=PCスキルを伸ばすことが好きな人
翻訳ではPCのスキルも重要なファクターです。以前とは比較になりません。検索の速さと正確さ、CATツールを使いこなせるか、などなどが訳の精度、ミスの少なさなどに直結します。
通訳もPCを使いますが、かなり異なります。訳語検索というよりは、ハード面が大きいかな。現場ではスマホやタブレットで検索したりしますし、自宅でオンライン通訳をする場合は、人によっては複数のPCB画面を出したり、マイクを使いやすい位置にセットしたり…という風に機器を取り揃えることが重要な気がします。
翻訳では、検索に限らず、エクセルでいかに速く入力するか、を勉強することが好きな人は必然的にスピードも質も上がります!
2.翻訳家に向いている人=細かい文法が気になる人
I have two children; Jack and Mary.
この文章を見て、「あれ?セミコロンでいいのかな?コロンでは?」と疑問に思ったり、調べて見たいと思ったら翻訳家向きに1ポイント!
逆に「どーでもいいや、伝わるし」というとマイナス1ポイント!
こういう小さく見えるが、明確にルールがある場合はきちんと勉強しておく(少なくとも疑問に思う)ことがエージェントからの信頼につながると思います!
1.通訳に向いている人=初めて人と合うことが苦ではない人
翻訳もエージェントの担当者と連絡はしますがメールが多いですし、現場での通訳の比ではありません。あと、同時逐次に関わらず、他の通訳者さんと一緒に働くことも多いので人と合うことが苦ではない(気にしない)というのは大事かと思います。
