何度かお話ししているCATツールというものがあります。CATとはコンピュータ支援翻訳(computer-assisted translation)のことで、カンタンに言えば翻訳をめちゃスムーズに、かつミスを少なく(←めちゃ大事ですね)するツールです。…って言っても分かりにくいですよね。
トラドスTradosが一番有名でしょうか。僕が一番頻繁に使っているのはMemsourceというものです。これの良いところは、簡易版はなんと無料で使えるということです!メールで登録すれば、即座に使えます。
あとMemoQというのもありますが、有料になります。ただし1か月の無料トライアルがありますので、是非試してみてください。僕は1か月だけやってやめましたが、その1年後くらいに、翻訳エージェントからMemoQを使った案件が来たので、「使ったことがあります!」とアピールでき、その仕事をゲットできました。
さて、CATツールの説明ですが、下の画像(クリックで拡大)のように表形式で表示されます。これのメリットは、①訳抜けがまずない、②検索した文字を含むものだけを表示できる、の2点です。
②についてもう少し詳しく話しますと、下の画像のようにdevelopmentを含むセル(Memsourceではセグメントと呼びます)のみを抽出してくれ、しかもハイライトしてくれるのです!そしてこれらを一括で変換するとか自由自在!めちゃ楽!
もう一つ素晴らしい点はQA機能というものがあることです。Quality Assuranceのことで、品質管理です。といっても、訳の品質を上げる(よりプロっぽい表現にする)とかではないです。ざっくりいえば、ミスの指摘と言った方が分かりやすいかも。
例えば、下の画像にあるとおり、原文で50人、とあるのに間違えて500 peopleと訳したとします。すると、QAチェックで「50と500で違いますよ~」と教えてくれます。あと、原文に斜体があるのに、訳文にはありませんよ~とかも教えてくれます。
あと、実はこれが一番のキモなのですが、過去の訳を流用できるという点です。これは説明が多少長くなるので、別の記事で説明しますね。
更に、実際にどのように作業をするのか?(ワードの日本語をワードの英文にして、納品できる状態にするまで)を今度動画に撮って公開します。乞うご期待!