
再び長い翻訳が終わりました…。
とにかく250ページ超の大作(?)ですから、ちょっとミスると命取り(納期までに終わらない)ということが起こり得ます。
印刷したらこんな量に↑
新たな仕事が来ましたが、60ページです。以前は多く感じましたが、200ページもやると「まあ大丈夫でしょ」という気になります。
もちろんペース配分は気を付けないといけないんですけどね。
さて、大量の翻訳が来た時に是非しておきたいことをちょっとですが紹介します。基本的に、機械とかIT系を対象にした話です。小説とか、文化の紹介とかはあんまり関係ないかも。
キホン:取りあえず訳す。そして後で修正する。
訳出に困った単語にぶつかった時、どうするべきかという話はよく聞きます。以下の2パターンがあり得ます。
①できるだけ調査し、限界まで調べてから次に進む。(後で確認するのを忘れたまま納品することを防げるのがメリット)
②取りあえず訳し、後で確認
②がオススメの方法です。理由は、読み進めていくと分かったりすることが多いからです。例えば、説明書の翻訳で「中止ボタン」という単語があったとして、Cancelかな、それともStopかなと考えることがあります。他製品の説明書の英語版を探したりする…のはいいのですが、読み進めると、その機械の写真が載っていて、思いっきり"STOP"と書いてあったりします。しかも大文字ですので、"the STOP button"となります。Cancelとか考えた労力はいったい…となるわけです。
あと、唯一のリスクである確認忘れの対策として、エクセルで「〇〇事案チェックポイント」というファイルを作り、「××はAAAと訳したが、後でチェック!」とか、「△△は語順を日英で逆にした方がいいかも」とかメモを入れています。
・丸数字などの処理を確認しておく。
丸数字(①など)は全角文字ですので、英訳時には(1)などにします。でもたまに、お客さんがすでに一部訳していて、[1](角カッコ)にしていたりします。もちろんそれに合わせることになります。
・その他全角文字の処理も確認しておく。
丸数字と同様ですが、「・(中黒)」はハイフンにする、とか⇒は"->"か、"=>"か、など先に決めておきましょう。
・大文字・小文字のスタンスを決めておく。
例えば、チャプター形式の説明書で、「1. インストール方法」は1. How to installなのか、1. How to Installなのか。などを最初に決めてしまいます。枝番の場合は小文字にして「2-1. How to reboot」にするのか、いや、枝番も 「2-1. How to Reboot」か、などです。細かいですが、量が多い時は修正が大変ですので、やっておいて損はない!です。
少ないですが、こんな感じです。他にもあったら紹介しますね

今日のくまモン↓ まだ続いてます。
