「翻訳でご一緒させていただきました」

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通訳では2人以上のタッグまたはチームを組んでお仕事すること、そこそこあります。

 

「そこそこ」と言うのは、東京では逐次通訳でも2人体制、同時だと3人体制も少なくないと聞きますが、関西では逐次で1〜2人、同時では2人までで、3人はいままで一回しか経験したことがありません。東京ベースのエージェントからはあまり考えられないことらしく、以前その話をしたら驚かれていました。

 

で、通訳ではご一緒する方との相性が大切です。助ける(メモを取ってあげるなど)タイミングとか、人間の相性とか、いろいろあるのは想像できると思います。

 

では、翻訳ではどうか?実はあるんです。一つの文章を、CATツール(翻訳支援ツール)を使って仕事する時がそれです。

 

何万ワード、何十万ワードといった大量の文章を訳す時、一時的にチームを組みます。それで、Aさんは1ページから50ページまで、Bさんは51ページから…と割り振ります。

 

打ち合わせなどは特にすることなく別々に翻訳していくわけですが、CATツールでは、翻訳をするとそれが翻訳メモリとして保存されます。例えば、AさんがUSAを「アメリカ合衆国」と訳したとすると、それが保存されます。すると他の翻訳者がそれを検索・参照することができ、表記ゆれを防ぐことができます。同じUSAをBさんが「米国」と訳すことが防げるわけです。

 

 

で、少なくともMemsourceというツールの場合、その訳を誰が訳したかが分かる仕組みになっています。今の仕事ではユーザーIDしか出ないので氏名までは分かりません。でも「このID、前のプロジェクトでもご一緒したなー。」というのだけは分かります。なかなか面白いです。

 

でも一つ自分に課しているのは、「このIDの人は訳が上手だから真似しよう」とか「このIDは下手だから信じないようにしよう」とか先入観を持たないようにすることです。得意・不得意分野もありますし、たまたま素晴らしい参考資料が手元にあったとか、いろいろなファクターがあると思いますし。

 

今日のくまモン↓


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