「逆に」という表現がありますね。
イクメンはモテる。逆に言えばイクメンじゃないとモテない。
これは本当は間違った表現です。
イクメン→モテる。
という構造を逆にするので、
モテる→イクメン
モテるならばイクメンだ(モテる人は全員イクメンだ)
となります。もちろんそうとは限りません。なので「逆は必ずしも真ではない」なんですよね。
ではどう言うべきか?「裏を返せば」といえば正しい表現になります。高校の時、数学の先生が「よく『逆に言えば』って言うけど、裏を返せば、って言ってほしい」と言われていたのをよく覚えています。矢印の前と後ろを両方とも裏返すイメージです。
で、これに関連した翻訳についてですが、vice versaの使い方を間違えまして。
翻訳の通信講座で、「Aに近づくにつれて大きくなり、Zに近づくにつれて小さくなる。」
みたいな表現があり、The closer to A the letter is, the larger the value will be, and vice versa.
のように訳してしまいました。この方がシンプルだと思ってちょっと冒険したんですね。仕事ではないし。
しかしこのvice versaは、The larger, the closer to A.ということになるわけです。上述のイクメンの例文で言うと、矢印が逆になるのですから。
つまり、この原文の言いたいことは、「裏を返せば」、なんですよね。なのでそのままThe closer to Z, the smaller.とすべきでした。失敗しました!しかしもう忘れん!!たぶん!!!