通訳と翻訳の違い(1):準備にかける労力

実は毎日のように、翻訳と通訳の違いは何かと考えています。

 

これからは新たに「通訳と翻訳の違い」というカテゴリーを設けて何回かにわたって思いつくままに書きたいと思います。

 

この書く動機は、単に僕の趣味でもありますが、もし通訳と翻訳のどちらかをやろうと考えてる人がおられたら参考にしていただきたいと思ったからです。

 

それと自分自身のためでもあり、翻訳と通訳のどちらに重心を置くのかというのは柔軟に変えていかなければならないと思っているので、その時の判断基準として翻訳と通訳の違いというのは役に立つと考えています。ですから、自分自身のための備忘録でもあります。

 

さて記念すべき第1回の内容は通訳と翻訳に必要な労力の違いです。

 

通訳の場合はとにかく準備が大事です。何しろその場で調べることが基本的にできないので、頂いた事前情報を基にしてあたりをつけ、 調査をしまくり、内容の理解と内容を理解して日本語と英語の単語を覚えてから本番に臨みます。

 

極端に言えば事前準備がほぼ勝負を決めるということです。

 

これに対して翻訳は事前準備よりは、原稿をもらってから調べものを開始することが多いです。というのは通訳と違い翻訳のエージェントから、「来週にこうこうこういう原稿が上がるのでその資料をお願いします」と言われることはあまりないからです。いきなり資料が来てこれを訳してくださいということが僕の経験上は多いです。

 

ですので資料をもらってから調べものをして翻訳し、それから用語の統一をしたり、不完全な部分や自信がない部分を確認をしたりして翻訳を進めていきます。

 

めちゃ簡単に言うと通訳は準備が7割。で、本番の訳出や現場での対応が3割。

 

翻訳は、原稿をもらってから訳し始めるまでの準備(下調べ)が3割、その後の訳語の、見直し用語統一、不明箇所などのコメント作成などといったところでしょうか。

 

通訳と翻訳を対比させるためにかなり ざっくりな説明慣れましたかイメージとしてはこんなところだと思います。

 

こういうことは毎日何考えてんのでこれからも書きますー。 通訳翻訳どちらかの一本に絞って人にとってはあまり関係ないかもしれませんので読み飛ばしてください。


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