今更ですが、助動詞の訳し方と言うのは大切です。というのは、トライアルの様に一言一句まで精査される翻訳の場合、何となく訳した場合としっかり訳した場合とでその差が明確に分かるからです。
「この文は~と理解してよい」
という文章をさらっと読んだ場合(さらっとです。精読しないで!)、まあ、あり得る文ですよね。でも原文が
This sentence may be interpreted~
か
This sentence can be interpreted~
かで訳文の評価が変わります。may beなら、許可を意味する「してよい」でも問題ありませんが、canの場合、「~と理解されることがある、場合がある」ちょっとつっこんで訳せば「~と理解する人もいる」という意味になりますので、かなり違うのがお分かりかと思います。
そんなcanの訳し方がキーポイントになったのが、アメリア6月号に訳例が載った課題文でした。内容は善きサマリア人の寓話の話です。
好評が分かりやすいし、翻訳の基本、「忠実に訳す」ということを思い出させてくれるので毎回応募しています。今回、初めて「受賞まであと一歩」の欄に載りました。嬉しいですが、受賞するよう頑張ります~。