通訳にも翻訳にも共通しますが、とにかく色々な分野の幅広い知識が要求されることが多いです。
例えば建物の照明施設の仕事があったとして、ズバリ「建物の照明」なんて分野はないです。正確に言うと複数の分野の情報が必要なんですよね。
建設の点からいえば照明を取り付けるためのレールのようなもの(レースウェイなど)。
照明の観点からは照明施設の種類(スポットライトとか、ウォッシュライトとか)、取り付け方法(溶接とかネジとか)。
照明の電源で言えば電気容量とか、ケーブルの接続のこととか。
他にも必要があれば役所に申請や報告をしなければならない(例:1つの部屋に一定以上の容量の蓄電池を置く場合、報告義務がある)ので、法令の知識とか。
そういうのをすべて専門家並みに知ることは時間的に不可能にしても、「小耳にはさんだ」レベルでも知っているとそうでないのは雲泥の差です。通訳では現場での反応に差が出ます(0.5秒でも通訳の現場では大きな違いです)し、翻訳でもスムーズに読み込めるか、内容がイメージできるかに大きく影響します。
そういう知識を得るのにベストと思うのは、入門書を読むことです。ホントに恥ずかしいくらい初心者レベルでいいと思います。
僕は最近秀和システム社の「これだけ!シリーズ」にはまってます。これ、本当に簡単に書いてあります。シリーズ物で、今まで出ている分では44分野に関する本が出ています。
https://www.shuwasystem.co.jp/search/s12643.html
僕は「シーケンス制御」を読みまして、何となく分かりました(分かったつもり、で十分かと思います)。今は「電気設備」を読んでます。身近な例を出してくれたり、とにかく何も知らない人を前提にしています。
こういうのは物知りになった気がして楽しいし、仕事に役立つして一石二鳥なんですよ〜。他にも「マンガで分かる〇〇」とかも楽に読めるので読んでます。マンガ物は、電車の中でカバーもつけずに読んでいるので少し恥ずかしいですけど!