酸素が少ないところでも通訳(航空関係の通訳)

ご存知の通り、山を登ったりして高いところに行くと空気が薄くなります。気圧が下がり、入ってくる酸素が減るわけです

 

 

で、JALとか乗ってても平気なのは中に気圧をかけているからです。与圧pressurizationと言います。気圧が地上とだいたい同じになり、酸素も地上と同じ感じになります(正確には酸素分圧partial pressure of oxygenとかいうらしいです)。

 

 

しかし航空機の機体の限界はあります。与圧が働いている時、航空機の中の空気はパンパンで外の空気が薄い状態で、例えれば紙袋に空気を吹き込みまくっているような状態です。やりすぎるとバクハツしますね。

 

 

航空機も原理は同じで、機内の圧力を地上と同じにキープしつつどんどん上昇すれば外の気圧がどんどん下がっていく。すると航空機は「苦しい〜(内側から)破裂する〜」となるわけです。

 

 

僕の乗っている航空機もその限界があり、限界を超えると機内の圧力は下がっていきます。例えば地上6,000メートルとかまで上昇すると機内の圧力はちょっとした山くらいまで下がり、空気が多少薄くなります

 

 

富士山の頂上とかほど空気が薄くなるわけではないので、気持ち悪くなるとかではありませんが、それでも頭をメチャ使う通訳としては空気が薄くなるのは死活問題ですよね。

 

 

別に解決策はありませんので、気合いで耐えるだけです。ただ、自分の通訳の質が落ちているような。パイロットの方も「8分頭」と言って、頭が20%悪くなり、地上で考えられたような複雑なことを考えられなくなるそうです。恐ろしや。

 

 

なんだか最近、自分の通訳が大変だ〜みたいな記事ばかり書いてますが、偶然です(笑)


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