航空業界の英語ですが、数字をそのまま一桁で読む傾向があります。例えば120はワンツーゼロをなどです。聞き違いを防ぐためのようです。
何しろ大音量のエンジンの横でヘッドセットを通じて話すのでtwentyとthirtyすらうまく聞きとれないことがあります
ところでこの記事のタイトルのことですが、飛行機は設計に基づいて飛行することになってますのでここでは時速何kmで飛ぶ、ここではこれくらいの角度で曲がるなどが正確に決まっています。
なので僕の担当している航空機は、着陸直前に時速101ノットにするように設計されていて、パイロットの方は着陸の度に101ワンオーワンと言っています。
僕のような素人は「だいたい100ノットだろ」と思いますし、実際スピードメーターがデジタルでなく針の表示なら1ノットの違いなんて勿論分かりません
でも101ノットで設計されている以上、パイロットの方は常に101ノットと言います。
そこが飛行機の凄いところです。流体力学に基づいて飛んでいるのて、だいたいという概念がありません。言い換えれば風向き、風速、高度や気温(つまり空気密度)などが同じなら、プロが飛んでも僕のような素人が飛んでも飛行機は全く同じに飛びます。
あ、それから単位を抜かすこともよくあります。明らかな場合が多いですからね
I'm correcting the air speed to 101 knots.「(スピードが不適切なので)時速101ノットに修正します。」なんかは主語も省略して、Correcting to 101.ということもあります。
とにかく車の教習とかとは全然違います。恐るべし航空機!