翻訳をやっている時に思うのですが、時間をかければかけるほど良い訳ができるのでしょうか?
何度も見直せば訳漏れなどのケアレスミスは確かに減ります
しかし1つのファイルを10日かけた方が1日で終わらせるより良い訳ができるのかというと必ずしもそうではないと思います。
これはいわゆる産業翻訳(ビジネス文書や機械関連の設計書など)と言われるものについてです。小説などの文芸翻訳と言われるものは違うと思います。
例えば機械関連の文書の場合、特に単語の統一が大切になりますので、一気にやってしまった方が前の部分を記憶しているのです。時間をかけすぎると「画面の訳はディスプレイだったか、スクリーンだったか」など忘れてしまいます。
もちろんその単語を検索すればいいのですが手間がかかるのは確かです。
そんなわけで今の翻訳も1つのファイルは一気にやっている感じです。いったん完成したら、できれば1日くらい置きます。
次の日になって見直すとリフレッシュした視点で見れるので良い訳になることもありますし、洗い物や掃除などをしているとふと「あれは○○にした方がいいな」とか思いつくことがあります(ちなみにこのブログのネタも子供にご飯を上げている時とかによく思いつきます)
ところで小説などは、「『歩いてきた』より『歩み寄ってきた』の方がいいかも」とかそういうのは時間をかける方が思いつくのかも知れません。文芸翻訳はやったことがないのでわかりませんが…。
そんなわけで、速いことはいいことだ、ってことでサクサク訳します