フリーとして初仕事をもらってから1年以上が経ち、いろんな案件を受けるとそれぞれ色んな特色があるな〜と感じます。それは分野や難易度だけではありません。
商談かスピーチか、相手はネイティブか、東南アジア人などのノンネイティブか、話の方向が始めから決まっているか、完全フリートーキングか、はたまたクライアントが求めてくるレベル(完璧に訳さないと許さないか、商談のように話がまとまれば感謝してくれるのか)…。ホント色々です。
プロとしてはどの様な状況でも完全なパフォーマンスを出す必要があるのは分かってますが、実際の現場で感じたのはとにかく皆がハッピーになることが一番ではないかということです。
パネルディスカッションの同時通訳みたいなものは正確さと分かりやすさが一番でしょうが、商談やスピーチ後のQ&Aのような双方向の通訳の場合、コミュニケーションが一番だなと感じてます。今までも「○○と言ってますが、意味成してますか?大丈夫ですか?」といった確認をする方がうまくいくケースにかなり遭遇しました。
いつか詳しく書こうと思いますが、一般に言う「通訳は黒子。足しても引いてもダメ」は全ての通訳に当てはまる訳ではないのではないかと感じ始めました。サービスとして、コミュニケーターとして求められていることをするのが大事で、その求められていることはその場その場で違うはずです。機械のようにただ訳せばいいのではないと思うのです。
そんなこと言って10年後くらいに「やはり通訳は黒子だろ!」と言ってるかも知れませんが…。その時はつっこんでください<(_ _)>
例えば韓国の方に「今、ご自宅にお母さんはいらっしゃいますか?」と聞くと「はい、(お母さんは)いらっしゃいます」と返ってきます。
韓国の方の返事をそのまま日本語に通訳すると、受け手は少し不思議な印象を覚えますよね?相手が尊敬語を使っていても、日本語にするときは謙譲語にする…つまり、受けた言葉をそのまま訳すのではなく、それを伝える相手の文化等に合わせて言語表現を変える必要があります。
言葉を聞いた両者にいかに違和感を持たせないよう対応できるか、というのも、パソコンにはない「心」をもつ通訳者の腕の見せどころかもしれませんね(*^_ ’)♪
なるほど。心!ですか。おしゃる韓国の例もそうですが、結局はそこなんでしょうね。相手のことを考えるという。
まだまだ未熟ですが心を込めるのは忘れないようにします!
コメントいただいた場合、こちらで承認してから受け付けております。