作家の室井佑月さんの講演会に行ってきました。ワークライフバランスについての話で、僕も今は家にいることが多く家事と仕事のバランスでジレンマを抱えることが多いので、参考になるかなと。経歴もなかなか変わっていて、楽しめました
話の後にQ&Aがあったので質問してみました。「あともう少し時間があればもっと質の高い原稿を書けるのに、家事や育児のためにそこまでできない」という事があると思うのですが、どのように考えますか?と聞いたところ、「100点を取る必要はない。ただし、プロとアマの違いは例えどんなことがあっても終わらせるということ」と、「例えば自分がほとんど使わない『靴ベラ』について何か書けと言われれば、とりあえず合格点はとれる原稿を書く」と言われました。
これはまさに通訳でも言えることで、いったん引き受けたからには自分の全然知らない分野であっても勉強して、100点とは言えないまでも合格点の通訳はしなければいけません。とても参考になりました。それにしても彼女はいったん原稿に取りかかると睡眠や食事をすっ飛ばして仕上げるそうで。すごいエネルギー!僕はすぐに寝てしまうのでそこは違いますね。
ただ、通訳の場合、本当にヤバイと思ったものは断ります。そういえば少し前にデポジション(裁判に備えて法廷外で証人が行なう証言の録取)の通訳の打診がありましたが断りました。著作権に関する裁判で、一言一句間違えずに訳さないと判決に影響するし、おまけに同時通訳。無理だと思ったので…。そういう意味では自分のレベルを知っていることも大事!です!