専門分野の決め方。(2)

翻訳通訳者たかぽん

2022年09月12日 01:19

おそろしく久々の更新です。ご覧いただきありがとうございます。しばらく放置していました…。

翻訳でも通訳でも、専門分野を持つことがメチャ大事です。

エージェントにアピールする時も、エージェントが通訳翻訳者を選定する時も専門分野があると全く違うと思います。

ではどうやって専門分野を決めればいいのでしょうか?

一つは、フリーランスになる前に働いていた分野がそのまま専門分野になるというパターンです。 その分野の裏事情や専門用語を知っている事はだいぶ強みになると思います。

ではそうじゃない場合どうしましょうか?翻訳や通訳の需要があまりない分野で働いていた場合や、今まで携わっていたものと違う分野をしたいと思った場合などです。

その場合は、ズバリ、カンがはたらくかだと思います。僕の場合はそうでした。

よくある考えとしては(そしてフリー8年目くらいまではそう思っていたのですが)、①好きな分野、②儲かる分野あたりが候補として挙がりますが、両方イマイチです。

①は、一見良さそうですが、好きなだけだと、多少うまく行っても十分な収入が得られるかは不透明です。僕の場合、鳥類の研究とかが好きなのですが、逆に訳語にこだわってしまい、時間が異常にかかって収益は全然ダメでした。

②は、単に儲かるだけだと、最初の2年くらいはいいかも知れませんが、「これを今後何十年もやっていくのか?こんなことをやるためにオレは不安定なフリーになったのか?」と疑問が生じます。これは大きなブレーキになってしまいます。

カンが働くというのは、好きというのも含まれることは確かですが、めちゃ好きである必要はありません。やってて苦ではないもの、というレベルで十分だと思います。

僕の場合、機械、特に加工機械とか、自動車とか、溶接とかが苦ではないし、むしろYouTubeとかで現場の様子を見たりするのが楽しいです。

カンが働くというのは、初めて見る内容でも何となく分かる、分かってしまうというものです。

書店に並んでいる本のタイトルとか、新聞のヘッドラインとか、何でもいいのでちらっと見て、何が言いたいのかイメージできるものがそれだと思います。

僕の場合、金融とかチンプンカンプン(←死語?)です。「~のリスクヘッジのために~を購入」とか、ワケわかりません。たとえ言っていることはシンプルでも、イメージが湧かないのです。

一方、「~ユニットの~でコネクタを加工」とか言うと、まったく聞いたことないものでも「何となくこんな感じかな?」というのが分かります。

そういう分野を見つけて、トライアルを受けてみて下さい。そこら辺から何らかの糸口が見つかるはず!