ゾウは鼻が長い。
「ゾウは鼻が長い」の主語は何でしょう?ゾウでしょうか?でもゾウが主語だとすると、述語は「長い」なので、「ゾウが長い」ということになります。なので主語は「鼻」です。この「は」は、これから話すテーマを示すためのもので、「主題提示の『は』」とも呼ばれています。
日本語から英語に訳す時には、主語がどれかを見決める必要があります。そうしないとAn elephant's nose is long.というちょっと不自然な訳になってしまいます。 An elephant has a long nose.の方が自然ですよね。
特に日英翻訳の場合、技術系でしかも文章が長い場合はさらに解釈(分析)が難しくなるので、注意が必要です。
「Aは、BのためのCを考慮すると、50が最適値である」なんていう文章は、どうでしょう?英語に訳す前に語順を変えると、
「BのためのCを考慮すると、Aの最適値は50である(50がAの最適値である)。」となります。これなら英語にしやすいですよね。
上の例はだいぶマシな方で、そこに理由とか色々入ってくるとさらに厳しくなります。
日本語は構造が複雑になりがちで、解読するのが難しいと感じることもありますが、でも専門知識+気合いで攻略するのだ!