一番楽しいのは、仕事の「周辺」の勉強
今回は、フリーの通訳や翻訳になりたい方に向けた記事です。
いま、幸せなことに好きな事を仕事にさせていただいています。
通訳も翻訳も、知的好奇心を刺激してくれるし、満足もさせてくれます。
では、仕事の依頼を受けてから終わるまでずっと楽しいかというと、そうでもないですー。
通訳であれば、当日の仕事に関する事前情報がなくて何を準備すればいいのか分からないことがあり、ストレスになりますし、当日の会場で急な対応を求められたりと疲れることもあります。
翻訳も、締め切りが迫ってくる恐怖、バワポやエクセルで訳語の打ち込みがメチャメチャ大変な理不尽さ(それでも単価は変わらないので)は、翻訳者本人にしか分からない苦痛です。
それでも、達成感や相手への貢献感が快感なので仕事をするわけですが、嬉しいことがもう一点あります。
それは仕事の「周辺の」勉強です。目の前の仕事に直接役立つわけではない知識かも知れないけれど、知的探求をする楽しさです。
たとえば暦に関する文章を訳しているとしましょう。グレゴリオ暦とかありますよね。翻訳のために必要な専門用語や仕組みなどを調べます。
その作業の中で、「なぜ30日の月と31日の月があるのかな?順番も交互でもないし」など素朴な疑問が生まれることがあります。「グレゴリオって人の名前か?」とか。
そういうのを調べるのが本当に楽しいです。もしかしたらいつか役立つかも、などという言い訳をしつつ、ウィキペディアとか電子辞書のマイペディアとか見てみます。時間の余裕がいりますけどね!
こういう、プラスアルファのことを楽しむのがフリーとして末永く健全に生きていくのに必要だと思っています!