仕事は子供と同じ!
突然ですが、仕事って「愛」だと思うんです。というか最近思い始めました。
通訳にしろ翻訳しろ、受けた仕事を一生懸命やるのは当たり前ですが、どうしても通訳の報酬や、翻訳の場合「時給換算」で考えてしまいます。一文字○円で、一時間×文字訳して、エージェントへのメールに係る事務作業の時間を足して…そうすると平均で時給X円だ、なんて感じです。
そういう計算もフリーランスとして生計を立てるためには必要なんですが、翻訳の場合、納品直前、文章の再再再見直しや、「最後のファイナルチェック(←重複表現ですが…)」をもう一回するか、コメントを更に充実させるのか、それとも個人的な用事や子育てを優先するのか、ギリギリの選択が求められることが多々あります。
そんなとき、仕事にしても子育てにしても「愛(愛情)」を与えることができるかで質が変わる気がします。それは仕事そのものに対する愛、エージェントに対する感謝の気持ちなどです。
ところで、僕の好きな故中島らもさんが、よく「中島さんにとって○○って一言でなんというのですか」と聞かれるが、普通一言で答えられないので困る。なのですべてに「愛です」と答えるようにしている、と書いていました。「小説とは」「愛です」、「芸術とは」「愛です」、「エリマキトカゲとは」「愛です」という感じです。
それはさておき、そういうことを考えると仕事も単なる金稼ぎや名声を得るとか、訳者としてレベルアップする、ということ以外に、「充実している」感じがするなあと思い始めた今日この頃です。ま、お金が無くなってくると頭が勝手に「時給換算」していますが…。