同時通訳でのマイクの渡し方(研修の通訳)

翻訳通訳者たかぽん

2018年05月01日 01:51

研修の通訳に行ってきました

 

 

今回は同時通訳もあったせいか、先輩通訳者2人と僕の3人パーティーでの仕事でした。そういえば3人でやるのって初めてです。

 


で、色々知ったことがあるので何回かに分けで記事にします。

 


ご存知の通り同時通訳は通訳ブースに2人入って、交代でマイクに向かって通訳します。イヤホンの穴は2つ以上あるので、聞くだけなら2人が一緒に聞けます。マイクは1本です。

 


同時通訳は集中力がいるので普通15分で交代します。今回新たに知ったのは交代の仕方です。

 


自分の前の人が15分通訳したら交代するのですが、話の途中で切るわけには行かないので、切りのいいタイミングを見計らいます。

 


僕は、15分を過ぎたら通訳している人の横に行って「代わりますよー」という雰囲気で手を伸ばしたりしていました。

 


特に今回は僕の方がキャリア的に後輩なので、15分を過ぎた後も長々と通訳させるのは先輩に対して失礼だと思ったからです。後輩はとっとと仕事をやるべきかと。

 


でもそれは違いました

 


というのは、日本語と英語で語順が違ったりするので、「あの単語(または文章)は後で付け加えておこう」とか戦略があるのです。それを、単に15分過ぎたというだけで僕がマイクを奪うとそれができません。人によってはメチャ怒るそうです…。

 


その結果、先輩が20分近くされることもありましたが、特に問題にはなってなかったです。

 

 

「マイクは取るのではなく、もらうもの」だと教えてくれました

 


そんなわけでそれを教えてもらってからは、横に亡霊のように立ち、視界にチラチラ入るようにしたりして、でも決してマイクを奪うような動きはせず…という動きをしていました。

 

 

いやー業界ルール、マナー。知ることはまだまだありそうです!