通訳は現場で何をするべきか?
フリーとして初仕事をもらってから1年以上が経ち、いろんな案件を受けるとそれぞれ色んな特色があるな〜と感じます。それは分野や難易度だけではありません。
商談かスピーチか、相手はネイティブか、東南アジア人などのノンネイティブか、話の方向が始めから決まっているか、完全フリートーキングか、はたまたクライアントが求めてくるレベル(完璧に訳さないと許さないか、商談のように話がまとまれば感謝してくれるのか)…。ホント色々です。
プロとしてはどの様な状況でも完全なパフォーマンスを出す必要があるのは分かってますが、実際の現場で感じたのはとにかく皆がハッピーになることが一番ではないかということです。
パネルディスカッションの同時通訳みたいなものは正確さと分かりやすさが一番でしょうが、商談やスピーチ後のQ&Aのような双方向の通訳の場合、コミュニケーションが一番だなと感じてます。今までも「○○と言ってますが、意味成してますか?大丈夫ですか?」といった確認をする方がうまくいくケースにかなり遭遇しました。
いつか詳しく書こうと思いますが、一般に言う「通訳は黒子。足しても引いてもダメ」は全ての通訳に当てはまる訳ではないのではないかと感じ始めました。サービスとして、コミュニケーターとして求められていることをするのが大事で、その求められていることはその場その場で違うはずです。機械のようにただ訳せばいいのではないと思うのです。
そんなこと言って10年後くらいに「やはり通訳は黒子だろ!」と言ってるかも知れませんが…。その時はつっこんでください<(_ _)>