戦略を変えろ!(同時通訳)
これは同時通訳にのみ言えることですが、話す人によって訳しやすさが恐ろしいほど変わります
例えば「今度の会議をいつどこで開くかについて意見のある方は○○までメール下さい」などという文は最後までまたなければ英語が始められないのでその間に記憶がなくなります。僕の場合、待ってられないので早めに無理矢理訳し始めたりして、英語が乱れます
しかし逆に英語に訳しやすい語順で話す方もいるわけで、そういう人はとても助かります。英語も一応きちんとした文章になります。
つまり話者によって訳の仕方を変えていく必要があるということです。あくまでも僕の場合ですが。そうしないと、結局トータルの訳のレベルと分かりやすさがダウンしてしまうんです。これはジレンマではありますが、自分の通訳レベルと内容の知識から判断して訳の戦略を変えるのが結局は一番いいのです
動物行動生態学の教科書に「Best of bad jobs」と書いてあった記憶があります。生物は生きるか死ぬか、なので両方とも悪い場合でも割り切ってマシな方を取る、ということです。生物は特にシビアなので冷酷なまでにマシな選択肢を取ります。
通訳の現場でも、自分のレベルと通訳内容を比較して、そういう選択もしていく必要があるのでは、と思います。ちょっと後ろ向きな考えかも知れませんが。え?それより通訳の練習をしてレベルを上げろ?ごもっともです